ここが違う!オーストラリアと日本の小学校の違い、12選(前半戦)
小学校3年生の頃から6年生まで、オーストラリアと沖縄を行ったり来たりの生活を送っていて、両国の小学校に通う機会がありました。
そこで、小学校の教育の違いから、幼いながらオーストラリアでカルチャーショック、沖縄に帰ってきてもカルチャーショック、という貴重な経験をしてきたわけです。
そこで、誰もが知っておくべき!と自信を持って言える
「オーストラリアの小学校のシステム」
のいいな、と思うところを、日本との違いを含めて紹介していきたいと思います!
1. 一日の始まりはニュースシェア会(オーストラリア) VS 朝の会(日本)
小学校6年生はほとんどオーストラリアで過ごしていましたが、一日の始まりは、なんと、クラスのみんなで教室のカーペットの好きなところに座り、早く来た順に友達とおしゃべりしながら、時間になると先生たちが誘導しながらニュースシェア会。こんな感じ。
先生:「今日の朝か昨日の夜、どんなニュースを見ましたか?」
(意味のあるニュースを言わないといけない気がしますが)
生徒:「昨日、ラグビーの試合でXXが勝ちました!」
先生:「そうだね!その試合見た人?」(手を挙げる)「そのチームはなぜ勝てたと思う?」
などなど。どんなニュースを言っても、繋げるんです!!そして、生徒に意見を求めるんです!
そのあとの「今日はこんなことをします」という発表をするときは、自分で大事なところを決めてメモに書いてね、という感じです。
・・・一方日本では・・・
朝の会。大量のプリントが渡されたり。先生が一方的に話したり。読書時間とか、読み聞かせとかもあるけど、オーストラリアだったら自分が作った本を生徒が生徒に読み聞かせるんだろうなー、読書の時間のあとにはグループになってシェア会とかするんだろうなー、とか。
でもそれが可能なのも、
2. 20名以上のクラスを見たことがない(オーストラリア)VS 35名以上が基本(日本)
校舎はプレハブみたいな感じで(田舎の学校ではありませんw)、常に少人数でクラスも15名とか18名。日本だとまとめると思いますが、ちゃんと各学年3、4クラスあるんです。
今日はここのクラスと合同授業!とかもあって、他のクラスだと建物も違ったりする場合もありましたが違う学年、違うクラスを合同授業は楽しかったです。
先生たちも生徒に目が届きやすく、また、算数の時間には必ず「サブティーチャー」という子が生徒の中に一人はいて、出来る子に普通レベルの子を任せて、出来ない子は先生が見る、というスタンスを取っていました。
ちなみに私は算数だけは出来たのでいつも友達と二人でサブティーチャーをやっていました。
・・・一方日本では・・・
1クラス40名なんて普通にある。1人の先生で、40名の生徒をまとめるのは本当に本当に、体力も精神力もスキルも必要。ここの生徒に目が届いてないなー、あの子絶対理解してないなー、オーストラリアだったら先生3名ぐらいいるだろうなー、と思いながら授業を受けていたのを覚えています。
3. 15時に授業が終わって一斉に帰る(オーストラリア) VS 帰る時間がバラバラ(日本)
オーストラリアの学校に行き始めてちょっとびっくりだったのがこれ!15時に最後の授業の鐘が鳴るんですけど、鳴った瞬間みんな一斉に帰ります。ヒドイ時には先生も一緒に帰ります。笑
終われば、終わり!無駄なことをしない!そういう精神、凄く好きで最初は抵抗がありましたが1週間も経てば、15時になったらすぐ帰ってました。残りたい生徒は残ってスポーツしたり遊んだり本読んだり宿題したりしていました。何するにしても強制ではなかったです。必要な連絡事項は、毎週木曜日に、お昼休み前の授業中に配られました!
・・・一方日本では・・・
曜日によって、授業が終わる時間が違う。授業が終わると帰りの会。何か問題を起こすと(起こさなくても?)居残り…。なじゃこりゃ!午後の時間の効率が悪い!最初はオーストラリアの15時ちょうどに帰るが好きでそれに慣れていて、連絡事項の多すぎる帰りの会の意味を見いだせなくなっていました。
4. 金曜の午後は好きなことをする時間(オーストラリア) VS 月に2時間のクラブ活動(日本)
結構衝撃だったけど、結構好きだった金曜日の午後の時間!毎週毎週、楽しみでした!何をするかというと、色んなことが出来るんです。インドアで言えば刺繍のクラス、お絵かきのクラス、読書のクラス、コンピューターのクラス、縫い物のクラス、ゲームのクラス、とりあえずたくさん。アウトドアで言えば、サッカーやラグビー、タッチフットボールというスポーツを始めたくさんありました!インドア派の子達は金曜日の午後は学校で、アウトドア派の子達は週間隔で練習・地域の小学校と対抗戦でした!私は、5年生の頃は刺繍クラス、6年生に上がるとある出来事がきっかけでタッチフットボールのコーチにスカウトされて7年生と一緒にタッチフットボールをしていました!
・・・一方日本では・・・
まず、クラブ活動の数とバラエティの少なさに衝撃。そして、月に2時間!!!!!!それにあんまり楽しくなかったのを覚えています。笑
5. 学期ごとプロジェクト!?(オーストラリア)VS 席に座って覚える(日本)
授業で一番好きで楽しかったのが、理科!なぜかというと、一度も教室で座って授業を受けた覚えがなく、常にアクティブなことをしていたからです。学期ごとに、テーマを渡されます。そのテーマに沿ったプロジェクトをするのです!学期の最後には、プレゼンテーション。理科の授業で教室に座って、はい、こうですよ!っていう覚えがなく、いつも「今日は図書館に行って図書館の使い方を習って、本を使って調べ物をする時間です!」「今日は、パソコンで調べ物をする時間です!」「今日はここにある本から必要な情報を自分で探す時間です!」など、常に調べ物をしてそれをきれいにまとめる、そういう作業を自由にやってました。そして、なんか、好きでした。
・・・一方日本では・・・
第一印象が、理科ってテストあるんだ。でした。オーストラリアでの理科のテストは、プロジェクトがどれだけクリエイティブにまとめられているか、プレゼンテーションがどれだけ準備されて出来ているか、どれだけ自分が話している内容を理解できているか、それで点数がつけられていた覚えがあります。日本に帰ったら、なんか、席に座って大人しくノートを取ってる人が優秀、という空気が流れていて、物足りなかったです。もっと、意見の言い合いやアイデアの出し合いをしたかったです。
6. 宿題が1週間に紙1枚(オーストラリア) VS 頑張りノート1ページ、たまに+α(日本)
こちらも大衝撃。宿題が1週間でA4プリント1枚!1枚!1枚以上出たことありません。しかも、英語が分からない私でも1時間では簡単に終わる内容。笑。月曜日に渡されて、家で30分で終わらせてプールに飛び込んでました。
・・・一方日本では・・・
宿題が1日に1ペーーーーージ!しかもたまに+αが出るという勢い。夏休みになんで宿題があるのかも不思議でした。「夏」休みです。宿題休みではありません。
**************
以上、前半戦はこの6つの違い。いかがでしたか?
オーストラリアと日本、相反する両国の小学校を行ったり来たりしながら過ごした私は知らず知らずのうちにオーストラリアのスタイルに惹かれていった気がします。それも、二十歳を過ぎて仕事をし始めた今、オーストラリアで無意識に培ってきた自発性とフリースタイル性がじわじわとにじみ出てきているからです。自発的に、クリエイティブに、向上心を持ってフリースタイルで働きたい。ただただ短調にタスクをこなす人ではない。
日本のやり方で疑問に思ったことでもとりあえずこなしていた中学時代とは打って変わって高校に入ると先生たちに、社会に、そして自分に、全力で、全てに「なぜ!」を投げかけて反抗していました。今でも反抗している気はしますが、それも成長のうちだと感じます。
そして何度も本当は日本のスタイルの方が良いんじゃないかな?って考えます。でも、オーストラリアの小学校の方がなんか、充実していた。その、「なんか充実していた」って実は大事じゃないのかな、って。
私にはオーストラリアの小学校教育は凄く合ってました。みんながみんな、このスタイルが合うというわけではないと思いますが、いいな!と思ったところはぜひ家庭でも、先生をしている方は学校でも出来る範囲で取り入れてみてください!
そんな私は今、イベントを通して少しでも多くの方にこの「創造性」と「自発性」を広めようと頑張っています!今月のイベントはこちら!!!
12/10 クリスマスクラフトパーティー!【イベント詳細&申し込み!】
12/27‐12/29 観光ついでに年末プチ留学 in 沖縄!【イベント詳細&申し込み!】
残りの6選は後半戦に続きますー!!!!